オール電化のデメリット
2008/07/08
ざっくり「オール電化」のデメリットと言っても「オール電化について」で書いているように
オール電化とは、家庭で電気を使っていない機器を電気製品にするという意味なので、機器別にデメリットをあげてゆきます
共通のデメリット(問題点)
●初期の設備投資が高価
●単相200Vの引き込み工事が必要な場合がある
●停電時に使用できない
震災・停電時のライフラインが一つになる
●ライフスタイルをオール電化住宅に合わせる必要がある
電力会社のオール電化特約で電気料金が安くなる条件として、深夜の電力割引特約などを使うので、洗濯や食洗器を深夜に行ったり、場合によっては掃除機も夜中に掛けているご家庭まであります
各機器に付いているタイマーを活用して割引きの恩恵を受けられますが、昼間在宅している家庭の場合にはライフスタイルを逆にしなくては損する(得をできないというべきでしょう)という本末転倒の結果になります
IHクッキングヒーターのデメリット
●発火問題
温度がガスより急激にあがるので、油が突然燃えだす危険性は高いといわれている
●換気問題
火を使わない調理なので、上昇気流がなく、調理の臭いや飛散した油が排気し難い
(その為、IH用のレンジフードというのがあります)
●調理器具が限られる
質や底の形状により、使える鍋には限りがあります
(人気の鍋ルクルーゼは使えるようです)
●電磁波の問題
電磁調理器なので電磁波が発生します
現段階では電磁波の人体への影響は解明されていませんが、メーカーや施工会社に問い合わせたところ「携帯や電子レンジでも電磁波がでているので問題ない」との説明を受けました。
電磁波は丸い所に集まる性質があるので、特にお腹の出てきた妊婦への影響が問題視されています
●使用方法が難しく直感的に扱える器具ではない
エコキュートのデメリット
●タンクの設置場所が必要
製品の性質上、とにかくどこかへタンク(370リットルなど)を置くスペースが絶対に必要です
薄型・スリム型・2タンク式スリム型・床下収納型・・・など商品も出ていますが
「スペースがもったいない」「置く場所が無い」などの理由から導入を諦める方も多いです
ちなみに冷蔵庫は一般的な家庭サイズで400~525リットル程度ですので、サイズの比較対象に良いでしょう
狭い土地の住宅事情の日本にとってはスペースは重大な問題点ですね
●ガス給湯器よりも値段が高い
●寿命・不具合・劣化問題
発売されてから日が浅く、耐久年数や劣化に伴った不具合なども明確ではない
貯湯タンクの寿命は15年といわれていますが、発売間もないのでサンプリングが足りない状態です
●許容量がある
貯湯タンクの容量があるので、使い切った時や残りが少なくなった時に「湯切れ」の問題が発生します
お湯が足りなくなって割高な昼間電力を使えばそれだけ電気代も掛かるので、ライフサイクル・家族構成によっては日常的に割高になってしまう場合もあります
●水圧問題が低い
タンクに貯めているお湯を水圧で送る為、ガスの給湯器に比べ湯圧(水圧)が低い