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自作太陽光発電システムを売電する事はできるか?【資格・手続き】

      2016/06/07

 

「DIYで制作した自作太陽光発電システムの電力は売電できないのか?」

以前、太陽光売電ファンドの記事でも話題にしましたが、私の所に来る質問で一番多いのが「売電関係」です

という質問は特に多いです。調べた限りを記事にしてみます。

自作Diy太陽光発電を売電
家庭用のシステムと致命的な違いが幾つかあります

バッテリーに充電する独立型ソーラー発電は通常12V系(大きくて24V)の太陽電池を使いますが、住宅用太陽光発電システムでは36V系の太陽電池を使っています。

独立系はチャージコントローラーでパネルの発電量の調整をしますが、住宅用では電力会社に売る為にコンディショナーでコントロール+質の良い電流に整えます。

ここまででも致命的な違いがありますが、前向きに規模が大きくなって独立系のバッテリーへの充電を諦めて、住宅用系系統連係型へ切り替えて売電する事はできるのか考えてみます。

12Vのパネルを直列に3枚ずつつなぐ配線にして、チャージコントローラーをパワーコンディショナーに変更すれば かなりロスはありますがシステム的には可能だと思います。
※もちろんバッテリー以下インバーターなどは不要になります。

「電気用品安全法の電気設備基準を満たしていれば、売電の契約を結ぶことができる」

と書かれているので私を始めみなさんが『やれば出来そう』と考えますよね。

しかし

あくまで必要条件であって、ハードルの高さは尋常じゃないです!

当然、電線の接続は電気工事士の資格が必要で、申請は登録電気工事業者である必要があります。

加えて基準を確認する機関(JATE)の証明が必要になります。
http://www.jate.or.jp/

他にも総出力や余剰電力である事を電力会社に証明したり、条件を満たしたお墨付きのコンディショナーで『質の良い電流』である事も不可欠です。モジュールに関してもJETまたはJET相当の「太陽電池モジュール認証」を受けていること。

更にこの様な機器の場合、かなり厳しい検査と適合確認が必要になりますので、その費用も考えなくてはなりません。


それでも、全てをクリアしてJATEが認定を出せば 晴れて接続することは現実的に出来ます


東京電力の「オール電化住宅普及推進」のミスリードで「オール電化」が急激に倍増してしまった為に電力消費が逆に増えてしまった(原発2基分)ことが今回の東日本大震災で浮き彫りになりました。

それに加えて住宅用ソーラーシステムの補助金制度の後押しもありセットで加速度的に普及が進みました。
「住宅用ソーラーシステム」を導入する場合に安い夜間電力の使用などを計算に入れて「オール電化住宅」にしてしまうという逆のケースも見られました

「オール電化住宅」の存在そのものが問題とされていますので、太陽光発電システムと組み合わせて設置したとしても公益になるのかどうか疑問視されています。

当然 今後の売電価格も引き下げられたり国の補助金制度もいつまでもあてにはならないでしょう。

※売電価格は設置年度の金額を10年間保証されますので2011年現在は42円が保障されています

※ この3年間で戸数が倍増し、最大で原子力発電プラント2基分にあたる約200万キロ・ワット分の電力消費能力が増えた可能性があると報道されています

 

売電契約を無理やり結ぶには

実現できそうな道は最初から系統連結系の36V系のソーラーパネル※注1を設置した上でお墨付きのコンディショナーなどの機器を使用してシステムを組む。

その後、申請は取り付け業者に依頼するのが現実的だと思います。

ただし、認可を受けている設置業者だって何も売っていない訳ですから手間を考えると数十万の謝礼(手数料)は必要だと思います。

 

大規模な独立系自作太陽光発電には電気工事士の資格が必要?

補足として電気工事士の話が出ましたので、私の元によく来るもう一つの質問です。

「自作の独立型太陽光発電でパネルの枚数を多くして大きい電力をと考えているのですが、電気工事士の資格は必要ですか?」

これはDIYをやっていると「電気工事士の資格」という問題に何度も直面します。

私自身あちこちに問い合わせてみました。
「まとめ」ますと。

「電気的設備と電気的に接続されていないもの」という定義で電気工作物の出力以下なら資格は必要無いという回答でした。
電気工事士の資格の電気工作物の定義は(一般家屋、小規模商店、600V以下で受電する電気設備等)となっています。

実際に独立系ソーラー発電システムを販売・設置している会社のサイト上にも電気工事士の資格の有無は書かれていません。
当然 持っていないんでしょう。

電気的設備 つまり“電力会社の線”との接続が電気工事士の一番のポイントのようです。

ですから売電は基準値を満たした認定のパワーコンディショナーが必要になり、電気工事士免許と認定業者が取り付け作業を行う必要があるのです。

※注1:
回路電圧が30Vを超える太陽電池モジュール及びシステムは、電気工作物として扱われますので電気工事士の資格が必要となります

並列でつないだパネルの電流量は高くなっても資格は必要無いという事になります。
ただし、資格が必要無いとは言っても大きい電力を流す場合には電線も太くなり工具も大掛かりになります。
一瞬で燃え上がります。
合法とは言っても火災の責任などを考えるとグレーゾンなのかもしれませんね。


※この記事の説明は私の解釈としてお読みください。
また記事内に誤りがございましたらコメントお願いします。

 - 電力会社に電気を売る